コットン100%の靴下ってある?

「コットン100%の靴下ってありますか?」
展示会やイベントなどでお客様と直接お話ししていると、よく耳にする言葉があります。
「靴下の品質表示を見ると、ほとんど必ず“ポリエステル”“ポリウレタン”“ナイロン”と書いてありますね」
実際、SOUKIの靴下にも多くの商品で「ポリエステル」「ポリウレタン」が含まれています。
率直に言うと、コットン100%の靴下は「作れるけれど、あえて作っていない」のです。
コットン100%にしない理由
一般的なコットン素材の靴下は、収縮する「裏糸」を一緒に編み込んでいます。
SOUKIで使っている裏糸は、ポリウレタンのゴムにポリエステルでカバーリングしたもの。
熱と蒸気を加えることでキュッと縮み、靴下の形が整い、ほどよい伸縮性とフィット感が生まれます。
また、履き口や全体にゴムを入れることで、ずり落ちを防ぐ役割も果たしています。
もし天然素材だけで靴下を作ると、ふにゃふにゃでかかとがずれたり、だぼだぼとずり落ちたりしてしまい、履き心地や機能を犠牲にしなければなりません。
そのため「100%という数字」よりも、靴下としての快適さと機能を保ちながら、できるだけ天然素材を多く使うことを大切にしています。
天然繊維の割合はとても高い
たとえばこちらの「SLUB MIX」というローゲージソックス。
素材の内訳は、綿93%・ポリエステルとポリウレタンが合わせて7%。
靴下の大部分を綿が占めており、肌に触れる面はほとんど天然素材です。
さらに、ポリエステルやポリウレタンの糸の太さは、厚手のローゲージでも一般的な靴下でも変わりません。
つまりローゲージのように分厚い靴下ほど、天然素材の割合がより高くなるということです。
SOUKIの靴下は「天然素材の心地よさ」と「靴下としての機能性」を両立させるため、必要最小限の化学繊維を加えています。
その結果、肌に触れる部分はほとんどが天然素材で、安心して快適に履いていただける靴下になっています。