
絹について
今から約4500年前に絹糸は発見されたと言われています。織物にして輸出する為に7000kmの道が造られました。これが、シルクロードです。
ブラウスやシャツ、セーター、着物など高級衣料品に使用されている絹。
蚕の吐き出したタンパク質で出来た天然素材です。
蚕はおよそ60時間くらいかけて繭玉をつくります。
繭玉は、蚕が成虫に変身する為の防護壁。(シェルター)
湿度や紫外線から守る為にできており、銅鉄と同じ強さと弾力性をもっています。
種類
生糸(きいと):機械や人の手で繭から直接糸をひいて作った糸。紬糸(つむぎいと):繭を線状に平らにのばした物を手で紡いで作る糸。
絹紡糸(けんぼうし):繭くずなどを用いた糸。
特徴
・繊維が細い・18種類のアミノ酸でできている
・タンパク質でできている
良いところ
・美しい光沢・肌触りが良い
・夏は涼しく、冬は暖かい
・素肌に優しい
・静電気が起こりにくい
・保湿性、吸水性、通気性に優れている
・やわらかい
・重量が軽い
弱点
・太陽光に弱いので紫外線で変色する・シミができやすい
・摩擦に弱い
・耐久性、対候性に欠ける
・熱に弱い
・黄ばみやすい
・虫に食われやすい
・水分に弱い
・熱伝導率が低い
洗濯方法
個別に手洗いし、髪を洗うように手入れするのが基本です。熱に弱い為、水かぬるま湯で洗います。
化学物質を嫌う素材で、柔軟剤や漂白剤も使うことができません。
乾燥機は使えず日光にも弱い為、陰干しで乾燥させます。
天然繊維の中では耐熱温度がもっとも低い為、アイロンをする場合当て布が必要となり低温で湿った状態で行う必要があります。

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