靴下の素材の話
靴下に関しては素材を気にしない方が多いかと思います。洋服に関しては夏は綿・麻、冬はアクリル・ウールなど、なんとなく涼しそう!あったかそう!というように選んで買っていることも多いかと思いますが靴下は
柄がいい!薄い、分厚い、丈夫そう、という風に素材はないがしろにされがち。
しかし、靴下を知れば知るほど、素材から選ぶことも重要だと感じます。
ウール(羊毛)の特徴
羊毛の繊維はタンパク質の細胞からできていて、表面はうろこ状をなして重なり合っています。しかもウロコは規則正しく一定の方向を向いています。このウロコが絡み合うことにより、糸にしたり、フェルトにしたりすることができます。ニードルフェルト手芸なんかもこの原理を利用していますね。
また、羊毛の繊維にはちぢれがあり、その隙間に空気の層ができるために羊毛繊維は暖かいとされています。

よく、登山靴下にウールが使用されているのは、水にぬれにくく、汗などの湿気を適度に吸ってくれる、しかもあったかい。という、とっても理にかなった物なのです。
ウールの弱点
1.アルカリに弱いアルカリ性の強い洗剤で洗うと、キュッと縮んだりしてしまいます。オシャレ着洗い用洗剤などの中性洗剤を使って洗濯してください。
2.虫さんの大好物
寒い季節が終わって衣替えのときは、ウールセーターと同じように防虫剤を入れて保管しないと食べられて穴が開いてしまいます。
3.摩擦に弱い
経験がある人もおおいかもしれませんが、こすれると毛玉になって段々生地が薄くなってしまいます。当店の靴下は、素材にウールの割合の高いものに関してはつま先とかかとに補強糸といって、摩擦に強い丈夫な糸を編みこんでいます。

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